消防事業40周年を迎えたヤマハモーターエンジニアリングの新展開!Ⅹブランド誕生

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消防事業40周年を迎えたヤマハモーターエンジニアリングの新展開!Ⅹブランド誕生

2025年に消防製品の開発・製造・販売事業が40周年を迎えたヤマハモーターエンジニアリング株式会社が、信号連絡機能付可搬式投光器『X-BUSTER LED』と電動アシストホースカー『X-QUICKER』に用いられている“X”を前面に打ち出し、新たに『X』ブランドを立ち上げた。

写真◎伊藤久巳(特記を除く)

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「X」ブランドに込めた想い

市川真弓
 ヤマハモーター
 エンジニアリング株式会社
 事業企画推進部
 事業グループ
 市川真弓
秋本愛美
 ヤマハモーター
 エンジニアリング株式会社
 事業企画推進部
 事業グループ
 秋本愛美

ヤマハモーターエンジニアリングは1985年に初代電動ホースレイヤーを発売して以降、消防組織から依頼を受けて製品を開発する受託を中心に消防事業を続けてきた。その同社が、消防士たちに信頼度の高い製品を提供し、ユーザーの求める製品を生み出していくため、消防事業40周年を迎えた2025年に『X(クロス)』ブランドを立ち上げた。

「信号連絡機能付可搬式投光器『X-BUSTER LED』や電動アシストホースカー『X-QUICKER』の製品名にも使用している〝X〟をブランドイメージに採用しました。Xには〝未知なるもの〟という意味や、掛け算の乗算記号にも見えることから〝相乗効果を生み出し新たな価値を作る〟といった意味を込めています」(秋本)

『X-BUSTER LED』は様々な消防組織の声を聞いて開発・製造した製品。これまでは型式番号のみの製品展開だったところを『X-BUSTER LED』という製品名を付けて発売した、同社にとって転機となった製品だ。

「X-BUSTER LEDを発売する際に、〝闇を切り裂く、頼れる相棒!!〟というキャッチコピーを付けました。この製品が、使用する隊員のバディとなれるように、信頼して使用できる製品になるように開発したことが理由です。隊員の方の声を基に使い勝手の良さや使用感を追究して、バディと思ってもらえる製品にしようと作り上げました。X-QUICKERも同様の想いで開発し、厳しく緊迫した現場でも迅速・確実な活動ができる製品を目指しました。当社の消防製品に対して『Xブランドの製品ならどんな状況でも安心して使える』と思っていただけるように、Xを前面に出したブランド展開をしようということになりました」(市川)

モーターサイクルを始め、ヤマハ発動機グループの技術・開発を担うヤマハモーターエンジニアリングが、人と資機材の境界線をなくし、消防隊員の真のバディとなるものづくりを実現するため、これからは消防製品を『Xブランド』として展開していく。

Xブランドとは

ヤマハモーターエンジニアリングは、2025年に消防事業40周年目を迎えるにあたり、長年のご愛顧に感謝するとともに、あらたに「 X(クロス)」ブランドを掲げ、消防の最前線で活躍するHEROの「もうひとりのバディ」 として、地域社会の未来の笑顔を生み出すために、消防活動を技術でサポートします。

ヤマハモーターエンジニアリングの技術力を具現化
ブランド誕生のきっかけとなった“X”を冠する製品たち

信号機能付可搬式投光器 X-BUSTER LED
X-BUSTER LED

闇を切り裂く、頼れる相棒!!

現場隊員の声を活かした製品開発

従来のハロゲン式投光器の後継モデルとしてLED光源式投光器を企画・開発しました。多くの消防本部を訪問し、LED化への期待や不安などご意見を伺いました。LED光源は白色光の印象が強く、煙中で乱反射により視界を奪われそうと懸念を強く抱かれていました。屋内進入で使用する集光モードでは、従来のハロゲン式と同等の黄色光を設定し、空間照明として使う拡散モードでは空間照明用の白色光を採用するなど、現場で安心して使っていただけるよう心掛けました。

こだわった持ち手の部分、持ち手前方と真ん中2カ所、後方にカラビナを掛けられる。
こだわった持ち手の部分、持ち手前方と真ん中2カ所、後方にカラビナを掛けられる。
「X-BUSTER LED」の集光モード(左写真・黄色LED光)と拡散モード(右写真・白色LED光)。(写真/ヤマハモーターエンジニアリング提供)
「X-BUSTER LED」の集光モード(左写真・黄色LED光)と拡散モード(右写真・白色LED光)。(写真/ヤマハモーターエンジニアリング提供)

「扱いやすさ」こだわった作り込み

従来モデルを使った訓練を見学した際に、結束バンドとカラビナで工夫して防火衣に投光器を掛けられるようにしている隊員が非常に多かったので、X-BUSTER LEDではあらかじめカラビナフックを設定しています。任意の角度で掛けられるように4カ所設定しているのですが、突起が増えると扱いづらくなるのでグリップの軽量孔とフック機能を兼用するなど工夫しました。

また投光器を握る手は厚手のグローブをしているので、上から握る、あるいは下からすくうように握るどちらの場合でも手になじむようにグリップの形状を何通りも試作し最適な形状・大きさを検討しました。

「X-BUSTER LED」の企画と開発を担当した鴇田祐大さん。
「X-BUSTER LED」の企画と開発を担当した鴇田祐大さん。
電動アシストホースカー X-QUICKER
X-QUICKER

「迅速」「確実」「安心」いち早く最前線へ

消防隊員のための独自のアシスト制御システム

消防車の小型軽量化を受け、当社でも加納式電動アシストホースカーの企画開発に着手しました。

開発段階で各署に伺い、使い心地を確認する中で、アシストが効きすぎてホースカーがかかとに当たらないかという不安の声がありました。そこで状況に合わせて最適なアシストをする必要があると考え、曳くだけで直観的に操作ができる独自の『アシスト制御システム』を開発しました。

様々な試行錯誤を重ねて完成したホースカーは扱いやすく安心してお使いいただけると思います。

X-QUICKERの開発を担当した畑島康佑さん。軽い力で直感的に操作できると説明する。
X-QUICKERの開発を担当した畑島康佑さん。軽い力で直感的に操作できると説明する。

「人を中心とした」使いやすさの追求

X-QUICKERのハンドルは左右非対称になっています。元々は左右対称で開発を進めていましたが、車両の操作性を評価しているときにハンドル右側をぶつけやすいという問題を発見しました。これは人がハンドル左側に立って操作するため、ホースカーが自然と右側に寄ってしまうためでした。しかし、このことから操作する人間が中央に居ないのであれば、ハンドルは左右対称でなくてもいいのではないかと考え、左右非対称構造としたのです。左右非対称となったことでグリップも持ちやすくなりました。

このように、私たちは様々な部分で扱い易さと高い信頼性を追及して開発しました。

左右非対称のハンドル部分。
左右非対称のハンドル部分。
お問い合わせ先

ヤマハモーターエンジニアリング株式会社
事業企画推進部 事業グループ
TEL:0538-37-4489
URL:https://www.yec.co.jp/products/

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