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札消式「水力換気」の新戦術&【COBRA】(中編)
3連はしごからの設定要領
実験:札消式水力換気ノズル使用時の室内温度変化【札幌市消防局消防科学研究所】
消防科学研究所が保有する燃焼実験ユニット
1:実験方法
実験は、[表1]に示す放水条件で水力換気ノズルによる放水を行い、室内吸気側高所(H=2.00m)の温度変化について各1分間の計測を実施した。なお、この燃焼実験ユニット(D5.3m×W3.4m×H2.8m)は排気口(W0.9m×H0.9m)および吸気口(W0.9m×H1.8m)を各1カ所、対面上に設定している。
2:実験結果
水力換気ノズルによる、実験室内の温度変化グラフを図に、各計測温度を[表2]に示す。
主ノズルを単独で使用した場合は緩やかに室内の温度が低下し、1分間の計測で95℃の温度低下が認められた。主ノズルと抑制ノズルを併用して使用した場合では、放水から20秒間で100℃程室内の温度が低下し、その後も緩やかに温度低下し、1分間の計測で184℃の温度低下が認められた。
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考察