
Report
二つの土砂災害機動部隊が地域を守る
横須賀市消防局 土砂災害対応連携訓練
近隣住民から、一般住宅1棟が土砂崩れに巻き込まれているとの通報。家には高齢者が1人で住んでおり、在宅かどうかは不明で、連絡が取れない。道路から埋没している家まで繋がる道路はふさがれており、徒歩で現場に行けるが、車両の進入は難しい状態。
①横須賀市南消防署の指揮隊が現着。指揮本部を設定し、災害情報を調査し共有、警報・避難ルートを確認する。
②横須賀市南消防署指揮隊がドローンによる情報を収集開始。進入経路を確認する。オンラインで横須賀市消防局とも情報を共有。
③指揮本部に救助隊、消防局LTF、消防団LTFが集合、収集した情報を共有し、活動方針を決定。上空から撮影した現場写真をプリントアウトし配布。
④前進指揮隊と救助隊からなる【徒歩部隊】が現場に進入開始。現場指揮所を設定し、待避場所・避難ルート、活動方針を決定。合わせて進入統制ライン(救助活動区域)を設定。
⑤崩落監視システム「MIHARI Wireless」を設定。目視、呼びかけによる表面検索で要救助者の場所を特定。
⑥【障害走破】南消防署浦賀出張所(消防局LTF)のバックホウが障害物を乗り越え現場進入。続いてホイールローダーも通路を確保しながら進入する。
⑦【道路啓開】消防団LTFがバックホウとホイールローダー、ロードローラーを使い道路啓開活動開始。バックホウは障害物除去後に現場に進入し救助隊に合流する。
⑧消防団LTFバックホウと消防団が徒歩により現場に合流、前進指揮所で状況説明、活動方針、緊急待避要領を共有。
⑨共同で応急土留めを設定し、要救助者の救出活動を開始。
⑩消防局LTFと消防団LTFが連携し、重機を使い岩や倒木を手際良く取り除く活動を開始。
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能登半島地震の活動経験を生かした訓練が始まる!