日本財団が新施設で消防士向け重機講習会を開催

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日本財団が新施設で消防士向け重機講習会を開催

公益財団法人日本財団ボランティアセンターは、茨城県つくば市の「日本財団災害ボランティアトレーニングセンター(VTC)」で消防士向けの重機講習会を開催した。

写真◎編集部

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2025年3月開設の新施設で初講習会

公益財団法人日本財団ボランティアセンターは2025年4月25日、茨城県つくば市の「日本財団災害ボランティアトレーニングセンター(VTC)」で消防士向けの重機講習会を開催した。

VTCは2025年3月に開設した新施設。4種類6台のショベルカーとダンプカーなどを揃えており、技術系災害ボランティアの人材育成に活用するとともに災害現場へ重機を貸し出す実働機能の拠点としての機能を持つ。

この日の重機講習会はVTC開設後で初めて行われたもの。重機隊のある消防本部に所属している消防士を対象に開催された。講習会には15名の消防士が参加し、午前中に座学で機体の解説や事例の紹介が行われ、午後は同センターの重機を使用して習熟訓練を実施した。

VTC重機講習会
講習会の講師を務めた本誌連載でもおなじみ日本財団災害担当で技術系災害ボランティアネットワーク「DRT JAPAN」主宰の黒澤司氏。
VTC重機講習会
講習会は6台ある重機のうち4台を使用して行われた。
VTC重機講習会
実技講習の最初は重機操縦の基本となるバケットの「水平引き」から。

障害物乗り越えの実演

VTC重機講習会
VTC重機講習会
VTC重機講習会
VTC重機講習会
VTC重機講習会
バケットを支点にして重機の前部を持ち上げ(写真1枚目)、支点を排土板へ移す(写真2枚目)。バゲットを後方へ旋回して後方の支点とし(写真3枚目)、アームを押し出す動作で障害物を乗り越える(写真4枚目)。排土板側の機体前部に重心を移して障害物の乗り越え完了(写真5枚目)。

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