一酸化炭素充満、作業員2名が脱出不能!<br>東京消防庁「特別救助隊」効果確認

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一酸化炭素充満、作業員2名が脱出不能!
東京消防庁「特別救助隊」効果確認

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東京消防庁「特別救助隊」効果確認
立坑下で1番員と3番員が合流してマンホール内部の要救助者を検索。コンクリート製の躯体に挟まれている要救助者を発見。レベルは二桁。その報告によって隊長がすでに内部進入を開始。また、挟まれの情報によってマット型空気ジャッキ一式が2番員によって立坑下に投入されている。
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内部進入した隊長がすぐに要救助者近くへと到着。要救助者の状況を速やかに把握する。隊長は1番員、3番員にマット型空気ジャッキでの救出を命令。関連資器材は10tジャッキ本体、長手のジャッキ本体、BVホース、減圧器、調整器、空気ボンベ、当て木と多く、隊長が持てなかったものは3番員が立坑下へと取りに行っている。
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1番員がマット型空気ジャッキと当て木を要救助者の右下コンクリート躯体下に設定。隊長(中央)の命令により3番員がジャッキ本体に送気する。
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1番員と3番員が要救助者を浮いたコンクリート躯体下から引き出し、狭隘なマンホール内を徒手にて搬送する。
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立坑下で要救助者を2番員が投入していたバーティカルストレッチャーに乗せ、同時に隊長が先にマンホールから脱出する。その後はバーティカルストレッチャーを立坑上から降下したはしごクレーン救出の救助ロープ、確保ロープに結着すれば、救出完了までまもなくだ。これらの救助戦法はマンホール奥での要救助者の挟まれからの救出中に隊長から無線によって命令下達されている。
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地上では2番員と機関員によって設定されていたはしごクレーンを隊長と2番員が立坑上に設定する。左右後方から確保するポンプ隊役は第三消防方面本部消防救助機動部隊員が務める。惜しくもここで想定終了。
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東京消防庁青梅1部特別救助隊。写真左から消防司令補・亀崎俊昭隊長、消防士長・葛西麟太郎1番員、消防士長・佐渡原翔平2番員、消防副士長・中川秦太郎3番員、消防副士長・布田琉聖機関員。
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東京消防庁では2025年(令和7年)9月9日、第三消防方面訓練場において令和7年度特別救助隊消防活動技術訓練効果確認を実施した。
写真・文◎伊藤久巳