
Report
強制進入訓練で震災に備える!
―警視庁小金井警察署―
警視庁小金井警察署と近隣警察署計7署は、解体作業中の国分寺市役所旧庁舎のドアや壁を活用した強制進入訓練を実施した。
写真◎編集部
2025年(令和7年)3月5日、警視庁小金井警察署と近隣の6警察署の計7警察署から約30名、警備担当以外に、交番勤務の地域、交通、警務、刑事、生活安全の各課、若手からベテラン、女性とほとんど救助未経験者が参加し、解体作業中の国分寺市役所旧庁舎のドアや壁を活用した強制進入訓練を実施した。
警視庁では、首都直下型地震に備えて、地域の警察官が初動対応を行える簡易救助工具セットと訓練要領手工具セットを全警察署に配備している。
まずは、警察庁指定広域技能指導官・齊藤昌巳による指導で、各交番に配備されているバールと万能斧でデッドボルト部分を開放。何度も繰り返し行うことで、警察署員もコツを習得していった。さらに実戦訓練では、煙返しもハンマーで叩き外し、バールでドアを開け、壁もツルハシと短管パイプを組み合わせて三角形のブリーチングを行い、要救助者を救出する訓練を行った。
本訓練を企画した小金井警察署の濱崎久警備課長は「専門部隊は、同時に全ての現場へは到着できない。それまでに、いかに警察署員が初動活動をするかが重要となる。このため、災害時は身近にある道具を活用して対応に当たっていただきたい」と語った。






