選抜隊が集結しPA連携の活動技術を審査 <br>東京消防庁 第八消防方面本部

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選抜隊が集結しPA連携の活動技術を審査
東京消防庁 第八消防方面本部

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東京消防庁第八消防方面本部 救急訓練効果確認
東京消防庁第八消防方面本部 救急訓練効果確認
救急救命士による薬剤(アドレナリン)投与。輸液はラックテック注で、救急救命士は投与速度を規定値に調節する。
東京消防庁第八消防方面本部 救急訓練効果確認
救急隊長(救急救命士)が気管挿管して肺に酸素を送り込み、左腕からは薬剤投与が続く。
東京消防庁第八消防方面本部 救急訓練効果確認
傷病者の頭の位置で傷病者の容態と心電図を観察する救急隊長(救急救命士)が、VF(心室細動)が収まらないことから、通算2回目となる自動体外式除細動器による電気ショックを実施。
東京消防庁第八消防方面本部 救急訓練効果確認
東京消防庁第八消防方面本部 救急訓練効果確認
VF(心室細動)状態でも刻々と変化する心電図の波形。消防隊員は常に心電図が救急隊長(救急救命士)に見える位置に置く。
東京消防庁第八消防方面本部 救急訓練効果確認
医療機関が選定されたこともあり、救急隊長が搬送を決断。両隊員が協力して傷病者をサブストレッチャーに乗せる。
東京消防庁第八消防方面本部 救急訓練効果確認
点滴中の輸液、輸液ライン、心電図などを含め、両隊員でサブストレッチャーに乗せた傷病者を屋外階段から1階へと搬送する。
東京消防庁第八消防方面本部 救急訓練効果確認
こちらは1階への傷病者の搬送に布担架を用いた出場隊。同じく点滴中の輸液、輸液ライン、心電図などを含め、両隊員が協力して搬送。
東京消防庁第八消防方面本部 救急訓練効果確認
1階到着後、傷病者をメーンストレッチャーに収容する。ここで胸骨圧迫を再開した際にCCF(CPR全体時間のうちの胸骨圧迫時間の割合)が60%を超えていると傷病者は回復の兆候を見せる。
東京消防庁第八消防方面本部 救急訓練効果確認
傷病者を救急車内収容。この後、救命士報告と医療機関への搬送開始両方が完了した時点で想定終了となる。
多くの審査員が直近から内容も時間経過も厳しくチェック

第八消防方面本部では活動上のポイントについて、口頭指導の実施、判断、発症状況の把握、質の高いCPRの実施(CCFの向上)、救急救命士による特定行為の実施内容と実施時期の判断、心停止プロトコールの判断、搬出途上における最終観察、隊長の緊急度、重症度判断と隊員への周知、容態変化への対応、効果的な救急隊と消防隊の連携を挙げている。

そして、その活動に対して多くの審査員が配置され、内容と時間経過の両面で細かく厳しい眼で審査していたのが印象的。現示についてもセーブマンプロについても、それぞれ担当者を設けてきちんと操作されていた。

救急訓練としての効果確認は、15消防署の代表15ペアについて実施され、消防正監・小野寺道範第八消防方面本部長が「いずれもしっかりと活動できていた」と評するように、どのペアについても確実かつ迅速な高レベルな現場活動が行われていた。彼らは15署の代表だが、そのレベルの高さから、ここに出場して来なかった各署所のペアのレベルもほぼ同様に高いことが想像に難くない。第八消防方面本部の、そして東京消防庁の救急活動の凄みさえ感じた効果確認だった。

●取材隊
国分寺1部第1救急隊/国分寺1部第2小隊
北多摩西部1部救急隊/北多摩西部第1小隊
狛江3部救急隊/狛江3部第1小隊
調布2部第2救急隊/調布2部第1小隊

Profile

東京消防庁 第八消防方面本部<br>消防正監・小野寺道範本部長

東京消防庁 第八消防方面本部
消防正監・小野寺道範本部長

「訓練想定としてはシンプルかつ基本的な内容ではあるが、状況に応じた判断、手技が必要となり、継続観察のもと基本に忠実な活動を確実に実施することが傷病者にとってプラスとなる。本日訓練を実施した各隊はいずれもしっかりと活動できていた。日頃の訓練成果が十分に現れたことを確認できたと感じる」

東京消防庁第八消防方面本部は、2025年(令和7年)6月26・27日に当方面本部訓練において「方面救急訓練効果確認」を実施した。
写真・文◎伊藤久巳