消防機関では初導入の強力吸引車が登場!<br>令和5年度 東京消防庁・江戸川区合同総合水防訓練を実施

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消防機関では初導入の強力吸引車が登場!
令和5年度 東京消防庁・江戸川区合同総合水防訓練を実施

令和5年5月27日、東京消防庁は江戸川区と合同で総合水防訓練を実施した。訓練には大規模風水害対策として導入された特殊装備が活用された。

写真◎編集部

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東京消防庁は、台風や集中豪雨が多発する時季を前に、水防管理団体および関係機関が連携した「令和5年度 東京消防庁・江戸川区合同総合水防訓練」を東京・江戸川区篠崎の河川敷で実施した。

訓練には、令和3年7月に発生した静岡県熱海市の土石流災害を受け、全国の消防機関として初めて整備した土砂等を吸引できる強力吸引車をはじめ、即応対処部隊、消防救助機動部隊、消防ヘリコプター等の消防部隊や車両、江戸川・葛西・小岩消防団員、江戸川区職員、地域住民など合計33機関、およそ550名が参加。実戦的な住民参加型の訓練を実施し、地域防災力の向上が図られた。

消防士
水防工法では、積み土のう工法、改良積み土のう工法、タイガーダム、マンホール噴出防止工法、月の輪工法、釜段工法を作成。

訓練想定は、台風の影響で活発化した前線に伴う集中豪雨により、道路の冠水や家屋への浸水、土砂災害が多発したというもの。

消防部隊をはじめとした防災機関は、川の氾濫を防ぐための活動、浸水した建物や土砂災害により倒壊した家屋、河川に流された要救助者の救出救助活動を展開。即応対処部隊や消防救助機動部隊をはじめとする救助部隊により取り残された要救助者を迅速に救出した。

消防車
訓練に参加した即応対処部隊が運用するのバギータイプの水陸両用車。その後ろには、メルセデスベンツ・ウニモグをベースシャーシとした救出救助車(搬送型)が待機する。
消防車
即応対処部隊が運用する救出救助車(搬送型)が浸水地域のビルに取り残された要救助者の救出を開始する。
消防車
浸水地域に取り残された要救助者を安全な場所へと搬送する。

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国内の消防機関では初導入の土砂吸引車が登場!

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