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ハイパーレスキューと東京電力が連携訓練
—東京消防庁第九消防方面本部消防救助機動部隊―
東京消防庁第九消防方面消防救助機動部隊は2025年(令和7年)3月14日、東京電力パワーグリッド多摩総支社と合同訓練を実施した。
写真◎編集部
3月14日、東京消防庁第九消防方面本部消防救助機動部隊(通称:ハイパーレスキュー)は、同部隊の活動拠点である東京・八王子市鑓水において東京電力パワーグリッド多摩総支社との合同訓練を実施した。
消防救助機動部隊とは、阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、震災時や大規模な特異災害に対応するため、1996年(平成8年)に運用を開始し、来年に発隊から30年目を迎える。現在は、第二・第三・第六・第八・第九消防方面本部に配置されている。
第九消防方面本部消防救助機動部隊は、東日本大震災で大規模な震災複合災害が発生したことを教訓に、地域特性に対応し、震災・大規模災害とNBC災害の両方に対応可能な新たな部隊として2013年(平成25年)3月30日に発隊した。現在は、第九方面の地域特性である広域林野火災、土砂崩落災害等の大規模災害へ対応できるよう、多種多様な特殊車両、資器材、装備が配置されている。
今回行われた訓練は、消防が電気の基礎知識等について学び、東京電力が山林地区での活動および安全管理要領について学ぶもので、互いの知識や資器材を共有した連携訓練を行うことで、災害時には消防の装備だけではなく、他機関が保有する資器材も有効に使用できることを確認した。
さらに電柱宙づり訓練では、東京電力が所有する高所作業車を使用し、宙づりになった要救助者を救出する流れを確認した。
伊藤幸永第九消防方面本部長は「互いの知識や技術、資器材を共有した良い機会になりました。これからも関係機関との連携訓練で対応能力を高め、あらゆる災害に対処できる精鋭部隊としていきたい」とコメントした。



ハイパーレスキュー×東京電力連携訓練










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