
Report
東武鉄道と連携した
列車火災・多数傷病者対応訓練
―東京消防庁板橋消防署―





【第2訓練】鉄道事故救助訓練





「本訓練から得たこと」
Profile

消防司令補・石川祐一
東京消防庁板橋消防署 3部特別救助隊長
鉄道災害時の安全管理については、消防隊は必ず鉄道会社の現場責任者と連携し、列車の運行停止および安全措置の確認を行う。特に軌道敷内に進入して活動する場合は、活動範囲の安全を最優先にする必要がある。
また、本訓練のように意図的な災害と判明した場合は、鉄道会社による乗客の避難誘導や警察官による安全確保措置が先行して行われる必要があり、通常とはまったく異なる事態であるので、各関係機関が連携して活動することが大切である。
救助技術については、資器材選定や操作技術も大切であるが、まずは要救助者への声掛けや苦痛の軽減、悪化防止を念頭に、救急隊やDMATの医師等と連携し、要救助者の社会復帰を第一に考え、安全かつ迅速にすることが必要だと思う。
今後期待されることは、駅や鉄道内での大規模災害時には、状況が刻々と変化するので、鉄道、警察、消防の各関係機関がそれぞれの専門性を活かし、情報共有を行い連携することで、正確な状況把握ができ、より安全かつ迅速な対応が可能になると考えている。
ITABASHI RESCUE
