消防演技に観客が沸いた<br>令和7年東京消防出初式

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消防演技に観客が沸いた
令和7年東京消防出初式

東京消防庁は2025年(令和7年)1月6日、東京ビッグサイト(江東区有明)で毎年恒例の「東京消防出初式」を実施した。

写真・文◎伊藤久巳(特記を除く)

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東京消防出初式とは、消防車両分列行進、消防演技、音楽隊とカラーガーズ隊による演奏演技、江戸消防記念会による木遣り、はしご乗りなどを披露する新春恒例の防火・防災行事として、毎年多くの方々に親しまれている。

9時20分、屋外会場では儀じょう隊、音楽隊、カラーガーズ隊の行進で幕を開け、吉田義実消防総監の式辞、小池百合子東京都知事の告辞、来賓の祝辞に続き、部隊検閲、部内表彰、タレントのダイアモンド・ユカイさんと音楽隊によるセッション、消防少年団祝賀パレード、徒列部隊等分列行進、消防車両による機械部隊分列行進、江戸消防記念会による木遣り行進とはしご乗りを実施。そして、メイン行事といってもいい消防演技へと移行。地震に伴って各種災害が複合的に発生したとの想定の下、ドローンや全地形活動車が災害状況を把握したのち、倒壊建物火災現場、高層建物救助現場、倒壊建物救助現場、NBC災害救助現場、危険物火災消火現場などに分かれ、消防活動を展開した。

消防活動にはさいたま市消防局、千葉市消防局、横浜市消防局、川崎市消防局、相模原市消防局が緊急消防援助隊として出場し、連携活動を行った。

今回、消防演技全体の総指揮は、令和6年に発隊し、多摩東部直下地震などの大規模災害で指揮機能を担う警防本部多摩指揮隊が実施。同隊長が陣頭指揮に立った。

一方、屋内展示では消防車両の展示、VR防災体験車による災害の疑似体験や起震車による地震体験、応急手当体験や住宅火災、日常生活事故などの広報展示、東京消防庁音楽隊、カラーガーズ隊による新春コンサートなどが行われ、多くの見学者でにぎわった。

参加人員は計2894名(うち緊急消防援助隊を含む消防職員等1691名、消防団員201名、消防少年団員188名、東京DMAT6名など)、参加車両は計144台(うち救助犬4頭を含む消防車両123台、消防団車両14台、サポートCabと民間救急7台)、参加消防ヘリコプターは4機、参加消防艇は6艇。

カラーガーズ隊
オープニングパレードの先頭はカラーガーズ隊。
令和7年東京消防出初式
東京消防庁音楽隊。
令和7年東京消防出初式
吉田義実消防総監と小池百合子東京都知事による部隊検閲。
令和7年東京消防出初式
徒列部隊等分列行進。

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