地中転落車両から救出せよ!<br>東京消防庁 九本部ハイパーレスキューが全能力を投入

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地中転落車両から救出せよ!
東京消防庁 九本部ハイパーレスキューが全能力を投入

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東京消防庁第九消防方面本部消防救助機動部隊 令和7年度消防活動技術訓練効果確認
東京消防庁第九消防方面本部消防救助機動部隊 令和7年度消防活動技術訓練効果確認
救出救助車(RF2)の油圧出力口からの油圧により杭打ち機を作動させ、土砂流入防止パネルの杭を打ち込んでいく。
東京消防庁第九消防方面本部消防救助機動部隊 令和7年度消防活動技術訓練効果確認
要救助者③はコンクリート製カルバートを撤去後もまだH鋼に挟まれている。各部ともマット型空気ジャッキを活用してこれを排除する。
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下水管に挟まれている要救助者②、H鋼に挟まれている要救助者③には、挟まれの原因が排除されて救開始まで救急救命士による応急処置が続く。
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ドラグショベル大を活用したH鋼とコンクリート柱排除。これによって乗用車内進入時の安全を確保。
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車内に要救助者①がいる反転、転落した乗用車は土砂で埋もれているため、強力吸引車(TW2)を活用して一気に土砂を吸い出す。
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2部は反転、転落した乗用車の姿勢確保のため、救助車IV型(R2)のフロントウインチを活用。その前を要救助者②が救出されていく。
東京消防庁第九消防方面本部消防救助機動部隊 令和7年度消防活動技術訓練効果確認
土砂吸引後、反転、転落した乗用車内から要救助者①が救出される。1部と3部では要救助者①の救出は最後、2部では最初に実施された。
東京消防庁第九消防方面本部消防救助機動部隊 令和7年度消防活動技術訓練効果確認
訓練終了後、想定現場を前に第九消防方面本部と同消防救助機動部隊(1~3部)。

Profile

東京消防庁 第九消防方面本部長<br>消防正監 大石正年

東京消防庁 第九消防方面本部長
消防正監 大石正年

「今回の訓練の目的は、九本部機動部隊に配備されている土砂災害に対応する車両、資器材がどれぐらい有効に活用できるか、有効かどうかの検証の意味合いがあった。昨年度に新たに配備された救出救助車を使った油圧式の杭打ち機による土留め板の固定など、新車両が有効に活用できていることを確認でき安心した。加えて隊員らのよどみのない動きから、今日にいたるまでの努力が垣間見え、とても力強く、これならば市民に安心感を与えてくれる活動ができると確信した」

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東京消防庁第九消防方面本部消防救助機動部隊では2025年(令和7年)7月8日、令和7年度消防活動技術訓練効果確認を実施した。
写真・文◎伊藤久巳