台湾「2024年国家防災日 大規模震災合同訓練」取材レポート(1)<br>―2024.0919-0920―

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台湾「2024年国家防災日 大規模震災合同訓練」取材レポート(1)
―2024.0919-0920―

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災害医療訓練

DMAT医療活動訓練では、消防・医療・軍が連携し、災害傷者をトリアージした後に効率良く治療から搬送までを行うために、災害傷者にICチップが埋め込まれたリストバンドを装着していた。災害傷者をトリアージから救急搬送までのすべてのブースでこのICチップに情報を書き込むことによって、搬送先の病院で素早く治療が行えるシステムが構築されていた。

2024年国家防災日 大規模震災合同訓練
新北市の特種捜救隊が保有する手術車の内部。
2024年国家防災日 大規模震災合同訓練
要救助者の管理に、ICチップ内蔵のリストバンドが使用されていた。

サテライト通信基地局

緊急情報通信の構築訓練では、おびただしい数の送受信装置が配置され、情報共有が災害対応のカギであると言うかのように、最先端技術を駆使したものであった。構築された情報通信システムは単なる情報共有のツールだけでなく、オンラインで作戦会議が行えるものもあった。インフラが崩壊しようとも通信システムを必ず構築するという国家を挙げての意気込みを感じるものであった。

2024年国家防災日 大規模震災合同訓練
ずらりと並ぶ指揮通信台車。
2024年国家防災日 大規模震災合同訓練
写真は臺南市政府消防局の車両。

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