土砂災害での「トレンチレスキュー」実践!<br>令和7年度 埼玉県第4ブロック緊急消防援助隊合同訓練

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土砂災害での「トレンチレスキュー」実践!
令和7年度 埼玉県第4ブロック緊急消防援助隊合同訓練

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令和7年度埼玉県第4ブロック緊急消防援助隊合同訓練
ガードパネルを3枚、両サイドに計6枚を設置。土圧による崩壊を防ぐために上部を三つ打ちロープで支点に固定する。
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内側への土圧を防ぐために救助用支柱でショアリングを行う。
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救助用支柱を使用したショアリング設置状況。極力身体は構内に入れないように上部パイプの設定。サイドビーム設定で、活動障害を減らし、効率化も考慮する。また設定したパイプを足掛かりにしない。常に安全管理を行い崩落危険を監視する。要救助者の心の救助も忘れずに!
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想定2会場では要救助者が生き埋め状態。周囲に杭打ちと土留め板を設置して簡易土留め工法で救助活動を行う。
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要救助者の周囲では重機の使用ができないため、手掘りによる救助活動が行われた。
【後方支援活動訓練】
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後方支援活動訓練では後方支援中隊長の指揮により、指定された場所に調理用器具、デコンタミネーション、宿営テント、本訓練参加隊員分、約100名の寝袋等を設営した。
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「デコンタミネーション」とは、汚染を取り除くことを意味し、「除染」とも呼ばれている。宿営地の衛生環境を維持するためもの。入り口ではまずエアーブローガンで身体に付着したゴミやホコリを取り除く。
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長靴や編み上げブーツに付着した泥や汚染物質を洗い流す。
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手洗いうがいを行い感染症対策を強化している。
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最後はエタノールシートで手指の消毒を行う。
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給食訓練では後方支援隊が準備したレトルトカレーが配給された。
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被災地での食事は活動のパフォーマンスに影響する。被災地だからといって非常食を配給するのではなく、活動に必要な体力と精神面を維持するためにも栄養補給は重要である。
【災害救助対応訓練・後半】
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給食訓練を終えた隊員たちは引き続き土砂崩れによって生き埋めとなった要救助者の救出救助訓練を開始。各消防本部・局によるマンパワーで活動が行われた。
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隊員たちは要救助者に励ます言葉で呼びかける。一人の隊員は要救助者を温めるように抱きかかえている。
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掘り起こした土砂はバケツリレーで取り除かれていく。
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無事に要救助者を救出。こうした訓練は日ごろからの連携によって実災害現場においてより効果的にその能力を発揮することができる。訓練だからこそできないことも知り、今後の改善点として知る「共育」も重要となってくる。

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県内初の救急中隊合同訓練レポート