警視庁「災害警備総合訓練2025」<br>道路陥没事故やロープ救出も想定!

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警視庁「災害警備総合訓練2025」
道路陥没事故やロープ救出も想定!

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【想定2】倒壊家屋でのCSRと水路レスキュー

第2想定では、能登半島地震で実際に発生した倒壊家屋現場を再現。この訓練内容は関東管区警察局が3年前に熊本地震の実際の現場を再現して訓練を実施したものと共通しており、能登半島地震と熊本地震の共通点が盛り込まれた想定となっていた。

第三機動隊と千葉県警が水路からゴムボートで上陸し、狭い空間に閉じ込められた要救助者を救助した(CSR:狭隘空間救助)。

ゴムボートで現場到着を図るのは災害警備総合訓練で初の試みとなる。能登半島地震で道路が寸断されたことを踏まえ、都心部で道路が通行不能になった際に部隊と物資を投入するための訓練想定となる。

装備が少ないため、現場にある塩ビ管とワイヤーで簡易マジックバンドを作り瓦礫を排除していたのも特筆できる。

なお、不整地を走行するミニクローラークレーンや、無線操縦で動く小型運搬機が投入され、遠隔操作で土砂の除去や屋根破壊、担架による搬出などが実施された。

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倒壊家屋現場にオフロード白バイが臨場。現場の情報収集にあたる。
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倒壊家屋現場には当初陸路からのアクセスが不能のため、第三機動隊機動救助隊と千葉県警機動救助隊が水路からゴムボートで臨場し現場へと急行する。
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第三機動隊機動救助隊と千葉県警機動救助隊が倒壊家屋現場で画像探査機を活用して人命検索を行い、発見の報とともに救助活動を開始。
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土砂の除去活動にあたる動力式小型運搬機。遠隔操作により、車体前面に装備するショベルで土砂を持ち上げ、車体中央のダンプにそれを積載する。この訓練に初登場。
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倒壊家屋内の要救助者を確認した第三機動隊機動救助隊が屋根を破壊し、内部進入。担架に乗せた要救助者を徒手にて救出する。
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特殊救助隊と第五機動隊機動救助隊による倒壊家屋現場での救助活動では、不整地にも進入、ブームの展張が可能なミニクローラークレーンが投入された。屋根部を開放、進入した隊員が要救助者をバスケット担架に収容、クレーンで吊架して救出する。
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倒壊家屋現場で救助活動を行う陸上自衛隊第1師団。大災害における自衛隊の災害派遣は必要不可欠な存在。

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