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災害対応は総力戦!
能登半島地震の教訓を踏まえた
警視庁災害警備総合訓練
2024年(令和6年)6月13日、東京都江戸川区篠崎にある江戸川河川敷において「令和6年警視庁災害警備総合訓練」が実施された。
写真◎編集部
警視庁は2024年6月13日、「令和6年警視庁災害警備総合訓練」を実施した。訓練には約600名の隊員、車両60台、警備艇3艇、警備犬・警察犬4頭が参加した。
訓練は、現実に起こり得る様々な災害警備現場を想定し、救出救助訓練や関係機関との連携訓練が行われた。また、今回は1月1日に発生した能登半島地震の教訓を踏まえ、従来からの防災関係機関や地域住民の参加に加え、災害派遣医療チーム(DMAT)も参加し、医療との連携の必要性や、共助の精神に基づく活動の重要性を再確認した。
緒方禎己警視総監は「災害対応は総力戦。平時とは異なり、警察活動を阻む様々な悪条件や障害が生じるなかで、時間との戦いでもある。『救える命は確実に救う』との気概のもと、首都の治安を維持する責務を担っている。一人ひとりがその使命の重さを改めて肝に銘じ、日々、災害対応力の強化に努めてほしい」と訓示した。
多重衝突事故現場における道路啓開・救出救助訓練
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能登半島地震への災害派遣を踏まえた救出救助訓練