Report
船上でのCBRNテロを想定した6機関合同訓練
日大「三茶祭」で訓練を展示
日本大学危機管理学部は、同学部のある三軒茶屋キャンパスで開催された学園祭「三茶祭」で、CBRNテロ対策訓練「三茶CBRNレスキュー2023」の訓練展示を実施した。
写真◎編集部
東京消防庁と警視庁、海上保安庁、陸上自衛隊などが参加
日本大学危機管理学部は令和5年11月5日、同大学の三軒茶屋キャンパスで開催された学園祭「三茶祭」において、CBRNテロ対策訓練「三茶CBRNレスキュー2023」の訓練展示を実施した。
同訓練は、同学部が企画し警視庁と東京消防庁、陸上自衛隊、海上保安庁、防衛省防衛医科大学校が参加。同キャンパスの学生および地域住民等の来場者に対して、CBRNテロ災害対処におけるの役割および多機関の連携について理解を深めてもらうほか、関係機関はテロ・特殊災害時における対処要領を確認し、相互の理解を深め対処態勢の確立の機会とすることを目的に実施した。
訓練の想定は、東京湾をクルーズ航行中の旅客船内で残置された不審物から液体が漏洩し、多数の負傷者が発生したというもの。船員からの118番通報を受けて、海上保安庁第三管区海上保安本部が航空機を発動させ、現場に特殊救難隊を派遣。また、海上保安庁からの情報共有を受けた東京消防庁や警視庁が、旅客船接岸後に負傷者の救出活動や捜査活動を行うほか、東京都知事から災害派遣要請を受けた陸上自衛隊が除染活動を実施した。
詳しくは本誌2024年3月号でレポートする予定だ。
次のページ:
第三消防方面本部消防救助機動部隊が要救助者を除染・搬送