
Report
ロープレスキュー【国際交流】
Clean Force Japan、UP STATE
去る2025年12月9日、ペツル・ジャパンでの1週間研修を終えたシンガポールのファイゼル氏(Faizal Wongso)ご一行が、群馬県のロープアクセス研修所「Clean Force Japan(以下、CFJ)」を訪れ、ロープアクセスの資格講習が行われている訓練施設の視察と併せて、2025年10月のGRIMP TAIWANで優勝したUP STATE(群馬県有志のレスキューチーム)との訓練会などが行われた。
写真◎編集部(特記を除く)
ペツル社が世界各地で主催する大会「PETZL TRIP」
国内外には様々なロープレスキューの大会があり、PETZL社が主催する大会「PETZL TRIP」も2012年フランス大会からスタートし、直近のアジア・パシフィック圏では2024年にタイ・バンコクで開催されている。チーム競技会(1チーム3名)と個人競技の2種類があり、現状、産業界で活躍する方々の参加の方が多いそうだ。
このタイ大会にUP STATEが参加し、シンガポールのファイゼル氏(PETZL総輸入販売元)とはその時からの交流が続いている。
アジア・パシフィック圏の大会を調整しているファイゼル氏は、この大会を「勝ち負けにこだわる競争というのではなく、参加する全チームが楽しめるお祭り的なイベントとしたい。当日の臨時編成チームがあっても良い。せっかく数時間もかけて参加するのだから、学びと技術共有を存分にしてほしい」と語った。
消防向けの研修を提供するロープアクセスインストラクター、Clean Force Japan の山﨑純良さん。

山﨑純良(やまざき・すみよし)
Clean Force Japan株式会社 代表
1978年生まれ、東京都葛飾区出身。
2017年群馬県高崎市に移住。
2012年、兵庫県加古川市のトーアス株式会社で産業用ロープアクセスの資格「IRATA」国際ライセンスlevel 1 取得。(現在はlevel3まで取得)
風力発電のメンテナンス、構造物のメンテナンスや高所設置作業、樹木の特殊伐採、ロープアクセスの安全管理等を行う。
2020年に群馬県富岡市にロープアクセス専用のトレーニングセンターを開設。産業用のほかに消防職員向けの講習も実施。
レスキューチーム「UP STATE」は、トレーニングセンター竣工前から山﨑講師に師事した、山﨑氏の弟子たち。