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全日本レッカー協会×板野東部消防組合
大型トラックレスキューの大規模訓練開催!
2025年(令和7年)9月18日、板野東部消防組合は全日本レッカー協会の協力を得て大型トラックレスキューの大規模訓練を実施した。
写真・文◎板野東部消防組合・NPO法人全日本レッカー協会提供
大型トラック事故は応援要請前提に
徳島県の板野東部消防では、近隣市町村で大型車両が関係する事故が相次いでいる現状を踏まえ、単独の消防本部では対応困難な大規模事故に備え、近隣消防本部への応援要請に加え、レッカーや大型クレーンなど専門的な知識と技術を有する民間事業者との連携強化が不可欠となっている。
こうした背景から、応援要請に係る心理的な壁を取り除き、相互の活動理解を深めることで、円滑な災害対応の実施を目指し、本合同訓練が企画された。
訓練は2025年(令和7年)9月18日、板野東部消防組合第1消防署の屋外訓練場で行われた。参加機関は、全日本レッカー協会(15名)、板野東部消防組合(25名)に加え、関係機関および県内消防本部からの参観者を含め、多数が参加した。
想定は大きく2つ、レッカー事業者の協力が不可欠となるシナリオが用意された。
【想定1】大型トラック横転事故
横転した大型トラックの荷台部分と地面の間に挟まれた普通乗用車からの要救助者2名を救出するもの。消防本部の救助工作車のクレーンでは大型トラックの重量を吊り上げることが不可能なため、レッカー事業者に応援要請し、活動調整を行いながらの対応が必要とされた。
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想定2:大型トラックと軽自動車の正面衝突事故 他