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名古屋市立大学病院と名古屋市消防局が連携協定
ドクターカー2台を運用開始!

2024年(令和6年)8月1日、名古屋市立大学病院と名古屋市消防局は、救急医療において相互の支援体制を確立するため連携協定を締結した。運用するドクターカーの詳細もあわせて紹介しよう!

写真提供◎名古屋市立大学病院

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チーム一丸で「ドクターカー」始動!

名古屋市立大学病院は2024年(令和6年)8月1日、名古屋市消防局とドクターカーに関する連携協定を締結し、「救急の日」である9月9日に合わせて、内装にこだわった救急車タイプと機動力のある乗用車タイプのドクターカーの試行運用を開始した。

この連携協定は、救急医療において相互の支援体制を確立し、名古屋市消防局が誇る“日本一の救急出動体制”に、名古屋市立大学病院が運用するドクターカーの活動が加わることで、決定的治療までの時間短縮等が図り、傷病者のさらなる救命率の向上と病態悪化の防止に繋げることが目的だ。

また、名古屋市立大学病院では、ドクターカーや救急医療に関する人材育成の拠点となる「E-ステーション」の準備を、名古屋市の消防職員の派遣を受けながら進めている。このような取り組みは全国初となる。

※「E-ステーション」とは、専門家(Expert)による教育(Education)及び緊急対応(Emergency)の機能を備え、救急・災害医療のさらなる発展(Evolution)を目指す拠点として名古屋市立大学病院に設置するもの。

名古屋市立大学病院ドクターカー
機動力のある乗用型のドクターカーが出動するデモンストレーションが実施された。

試験運用開始日の出動デモンストレーションでは、救助事案で40代男性作業員が熱中症により高所の足場から動けないとの要請を受けた医師と看護師、救急救命士が必要な医療器具を持って出動するまでの時間を“2分30秒”に設定し、1分1秒を争う緊迫した様子を披露した。

試行運用は平日午前9時から午後4までの間、病院から5km圏内の名古屋市昭和区と瑞穂区エリアで、主に重症者への要請が対象。来年度からの本格運用を目指している。

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2台のドクターカーをディテールアップ!

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