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消防研究センターなどが「令和6年度一般公開」を開催
エタノールが爆発する様子を実演
また、消防研究センターの実演ではコーンスターチを用いた粉じん爆発と、エタノールによる可燃性予混合気の燃焼という2種類の「小規模爆発実験」が行われた。
エタノールの燃焼による爆発は、小型の密閉容器内をエタノールの混合気で満たし、電気による火花で着火した場合にどのような爆発が起こるかを実演した。
令和6年能登半島地震での技術支援
消防研究センターは、1月1日に発生した令和6年能登半島地震で実施した技術支援についてポスター展示で紹介した。
実施した地区は石川県輪島市町野町と、同市市ノ瀬町、同県珠洲市仁江町の3カ所。土砂災害現場において安全管理や掘削方法について技術的な助言を行った。
町野町の土砂災害捜索現場は、幅約750m、長さ約1000mという広大な範囲が土砂崩れを起こしており、二次災害防止のための監視対象や退避場所、捜索範囲についての助言を行ったことについて紹介した。
また、仁江町の土砂災害捜索現場で、空撮画像で確認できた転石が活動地点の到達するかどうかの評価を実施したことや、車両が見つかった地点での安全管理、土砂の安定性の検討、掘削量の見込みの検討、監視装置の配置場所などを助言したことを紹介した。
市ノ瀬町の現場については、Jレスキュー2024年5月号で捜索にあたった緊急消防援助隊の大阪府大隊の隊長に取材した記事を掲載。記事中で、消防研究センターにどのような調査を依頼し、どのような困難な現場だったのかを紹介しています。