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【コラム】トミカで見る救急車の歴史(後編)
目次
町でよく見る救急車「トヨタ・ハイメディック」
平成18年(2006年)、トヨタ救急車「ハイメディック」のフルモデルチェンジとなる3代目を販売開始した。初代ハイメディックから続く斬新な車体デザインを継承しつつも、全長を抑え、車内スペースを拡大、大幅なコストの削減にも成功している。全国各地の消防本部に導入されていることから、誰もが一度は見たことのある救急車ではないだろうか。
トヨタ ハイメディック救急車
3代目スーパーアンビュランスはトミカのロングセラー商品
平成18年(2006年)に東京消防庁第八消防方面本部消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)に新たに配備された特殊救急車「スーパーアンビュランス」が製品化された。同車は、第二消防方面本部消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)に配置されているものとは別となる更新車両。3代目となる特殊救急車の機能面においては、二本部ハイパーと同等のもので、艤装メーカーが違う程度だ。東京消防庁に2台の特殊救急車「スーパーアンビュランス」が配備されたことにより、23区内を二本部がカバーし、多摩地域を八本部ハイパーがカバーすることになる。※令和3年八本部ハイパーの特殊救急車は廃止。
スーパーアンビュランス
次世代型となるEV救急車が誕生
令和2年(2020年)、東京消防庁は東京都が推進する「ゼロエミッション東京」の取り組みの一環として、初のゼロ・エミッション救急車「EV救急車」(電気自動車)を導入した。
日本初導入となるEV救急車は池袋消防署に配備されている。運用するのは「デイタイム救急隊」で、日中の救急需要が多い地域での現場到着時間の短縮を目的として、令和元年5月に池袋消防署で運用を開始した。運用時間帯は、平日の8時30分から17時15分までで、育児や介護等で24時間勤務が難しい救急資格保持者の活躍の場にもなっている。
ベースシャーシは、日産自動車が欧州で販売している「NV400」。1回の満充電で走行可能距離は約130kmとなっている。