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2025年度の消防車両寄贈先を発表
―日本損害保険協会―

日本損害保険協会は2025年7月25日、軽消防自動車と高規格救急自動車をあわせて13台寄贈すると発表した。

写真◎日本損害保険協会提供

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市町村や離島に消防車両を寄贈

一般社団法人日本損害保険協会は2025年7月25日、地域の防火・防災力強化や救急医療体制の整備を目的として、全国に軽消防自動車と高規格救急自動車を合計13台寄贈すると発表した。

寄贈する消防車両は、市町村がデッキバンタイプの軽消防自動車5台、離島がトラックタイプの軽消防自動車5台、消防本部が高規格救急車を3台となる。

2025年度の消防車両寄贈先を発表 日本損害保険協会
寄贈するデッキバンタイプの軽消防自動車。
2025年度の消防車両寄贈先を発表 日本損害保険協会
寄贈するトラックタイプの軽消防自動車。
2025年度の消防車両寄贈先を発表 日本損害保険協会
寄贈する高規格救急車。

1952年度から寄贈を開始

同協会は防災事業の一環として、1952年度から離島を除く全国の市町村に消防自動車や小型動力ポンプ等の寄贈事業を実施しており、1982年度からは離島へも毎年寄贈している。

軽消防自動車は、軽四輪駆動車をベースとし、悪路での走行や狭い道路での消火活動に機動的に対応し、迅速な初期消火・初期救命を可能にすることを目的としている。離島を除く市町村にはデッキバンタイプを、離島にはトラックタイプを寄贈する。

救急車については、自賠責保険の運用益を活用した救急医療体制の整備事業の一環として1971年度から毎年寄贈しており、救急救命士制度が発足した1991年度からは、より高度な救急医療機器を装備した高規格救急自動車を寄贈している。

今回の寄贈で、軽消防自動車含む消防資機材の累計寄贈台数は3531台、救急自動車の累計寄贈台数は1695台となり、合わせて5226台となった。寄贈車両は各地域における実際の消火活動や救急救命活動のほか、平時から住民の防災意識向上のための消防訓練など、さまざまな用途で活用されている。

【軽消防自動車の寄贈先】(市町村)

  • 岩手県軽米町
  • 山梨県丹波山村
  • 岐阜県大野町
  • 岡山県新庄村
  • 沖縄県与那原町

【軽消防自動車の寄贈先】(離島)

  • 東京都新島村 式根島
  • 石川県輪島市 舳倉島
  • 愛媛県上島町 高井神島
  • 鹿児島県中種子町 種子島
  • 沖縄県座間味村 慶留間島

【高規格救急自動車の寄贈先】

  • 久慈広域連合消防本部(岩手県)
  • 新見市消防本部(岡山県)
  • 国東市消防本部(大分県)
日本損害保険協会は2025年7月25日、軽消防自動車と高規格救急自動車をあわせて13台寄贈すると発表した。
写真◎日本損害保険協会提供