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活動の質は眠りの質から!
総社市消防本部が個人用テントを導入
岡山県総社市消防本部は、緊急消防援助隊の宿営環境を改善すべく、令和7年度から個人用テントの導入を開始した。新型コロナによる宿泊環境の見直しや寒冷地での結露問題、林野火災の相次ぐ発生といった課題を受け、現場での快適性と機動性を両立する取り組みに注目が集まっている。
写真◎編集部
活動の質は眠りの質から!
総社市消防の新提案
岡山県総社市消防本部は、令和7年度より緊急消防援助隊派遣時の宿営環境改善を目的に、個人用テントの導入を進めている。
背景には、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた宿営環境の見直しや、能登半島地震での寒冷地におけるテント内の結露といった課題がある。加えて、2025年2月には岩手県大船渡市をはじめ愛媛県今治市、岡山県岡山市など全国的に林野火災が多発し、県内消防応援隊や緊急消防援助隊の出動が増加していることも宿営環境改善の必要性を考える背景となっている。
宿営地として体育館が利用されることもあるが、簡易ベッドを並べただけでは照明の明るさが消灯のない仮眠時間となり、隊員のストレスとなる。
個人テントの導入により、感染防止対策はもとより、プライベート空間の確保によるリラックス効果、遮光による睡眠の質の向上、スマートフォン使用時の周囲への配慮につながる。さらにエアテントに比べて非常に軽量、コンパクトであるため後方支援資機材全体の軽量化にもつながることが期待される。
すでに導入している消防本部の事例や被災地で個人テントを目にした他の本部からも注目が集まっているという。




