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展示会「Japan Drone 2025」開催
消防関連の出展を紹介

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水底の凹凸が画像化できる水中ドローン

Japan Drone 2025
ジュンテクノサービスが展示していた水中ドローン「FIFISH E-MASTER」。

​水中ドローンを用いた調査・撮影を手がける株式会社ジュンテクノサービスが展示していたのは、中国のQYSEA社(キューワイシー)の水中ドローン「FIFISH E-MASTER」。水中の計測したい範囲を指定すると、任意の範囲の水底の凹凸を反映した画像を取得できる。例えば、自動車が水没した現場で同ドローンを使用して水底のマッピングを行うことで、自動車の可能性のある凹凸の位置を特定できる。GPSで任意の位置に固定した運用ができるため、マッピング後に水難救助隊が捜索したい位置に機体を固定すれば、捜索位置のマーカーの代わりにもなる。

機体の上部に大きく飛び出ている突起がGPSアンテナとなる。有線で運用し、ケーブル長さは最大で300mとなる。

消防用の機能が豊富なドローン

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VFR株式会社が展示していたAutel Robotics社製のドローン「EVO Max」。

ドローンメーカーで機体のアフターサービス等にも力を入れているVFR株式会社が出展していたのは、中国のAutel Robotics社製の機体「EVO Max」。

同ドローンは、メッシュネットワーク技術によりドローン同士の通信・接続を行うことによって、複数機体の同時自動飛行が可能となるのが特徴。ワイドカメラとズームカメラ、赤外線カメラ、レーザー距離計を標準装備として備えている。熱源や人、車、炎、煙を識別するAI識別機能があり、ターゲットの緯度と経度の表示、赤外線カメラの等温線を火災時の温度に合わせられる火災モードなど、消防の現場で必要とする機能のほとんどが標準装備されている。また、オプションとしてスピーカーライトが用意されており、プロポに内蔵したマイク経由でドローンからの呼びかけが行える。

バッテリーの安全保管に寄与する保管庫

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VFRが展示していた業務用バッテリー保管庫「エナバコ」。

VFRがドローン関連製品として展示していたのが、株式会社カルカヤが製造している業務用バッテリー保管庫「エナバコ」。

耐火金庫に似た構造で、厚さ0.8mmのスチール板で同9.5mmの耐火ボードを挟んで製造しており、内部に保管したバッテリーが発火した場合に外部への熱の広がりを抑える。また内部にはTOPPAN株式会社が開発した消火フィルム「FSfilm」を貼付している。このフィルムは火災発生時の熱に反応して消火剤エアロゾルを放出し、空間を満たすことで延焼を抑える効果があり、発火時に被害拡大を防止する。また、一酸化炭素検知器を内部に設置しており、出火に伴う煙を検知してWi-Fi経由でアラートを通知する機能を持つ。同製品でバッテリーを保管することによって、外部への延焼が抑制できる。

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照明機能に特化した有線ドローン

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