支援車Ⅳ型 渋川広域消防本部

日本の消防車両

支援車Ⅳ型 渋川広域消防本部

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すべては最高の活動のために

平成30年度から渋消指揮隊が緊急消防援助隊に登録されていることを踏まえ、市町村、消防団、警察、自衛隊、災害時協力者や関係団体、さらに現場活動中の各隊と機動的に情報交換できるよう、デジタル無線機を2機積載しているほか、携帯無線機用アンテナ端子を別途用意し、車内で計3系統を同時に運用することが可能である。また最新式の多機能型カーナビには複製結線させ、モニター入力端子(HDMI)を2系統用意することで、ノート型パソコン(タフブック)を活用した緊急消防援助隊動態管理システムを構築している。同システムは、大規模災害等に緊援隊が出動した際に、部隊の位置および動態状況を把握し、各部隊の円滑かつ効果的な活動に資することを目的として開発されたものである。

これらの装備でスマート化を図った渋消初の緊援隊指揮車であるが、車両更新の陣頭指揮をとった警防課では、車両の仕様をあくまで通過点として捉えている。それは今後の渋消の変化とともに、必要な資機材も変化し得るという認識が根底にあるからだ。

「『こうだから、こうしなければならない』といった頑迷な仕様認識では最高の活動はできない。車内レイアウトも今後、日々変化していくだろう」(警防課 装備係長 消防司令 荒井 明)

すべては最高の活動のために。そして必要な支援は惜しまない――。

そんな「渋消スタイル」がまさに具現化されたような一台がこの新支援車なのである。

作業卓
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変形可動式アームに取り付けられた21インチモニターやノート型パソコンが設置された、後部座席を利用したワークスペース。
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室内高はゆとりの1850mmを確保。左端の跳ね上げ式シートは座面を前後にスライド可能(右側2席は固定式)。
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21インチモニターはテレビ画面として情報収集に利用できる。
現場指揮本部
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すばやく災害現場に前進して現場指揮本部を設置・運営する。指揮机ではデジタル無線機が利用できる。
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指揮机のケーブルを車両後部の外部出力端子に接続して電源を得る。
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一方、指揮机からも外部出力が可能。
運転台
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フレキシブルマイクが装備された運転台。変速機はコラム式の4速AT。
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リアウィンドウ上部に設けられた常時監視用バックカメラ。
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水利や病院の位置等の情報を備え、本部とも各種情報の共有ができる多機能型ナビシステム。
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ナビゲーション用のバックビューとは別に、バックビューを常備監視するモニターも運転台に備える。
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運転席と隊長席の間のふた付きの大型物入れ上部には着脱式のホワイトボードが装備される。
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物入れは500mlペットボトルを縦置きできるくらいの大容量。

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