
救助工作車Ⅱ型 京都市消防局
キャブ内







ウインチ

運用部隊

五面図


救助隊であっても最低限、水を出せないといけない〜京都市消防局総務部施設課の角川佑介に聞く〜
京都市消防局が運用する救助工作車では、これまでずっとポンプを積んできた。これは木造建物が多い地域特性に由来する。木造建物は延焼スピードがとても速く、放水が遅れれば遅れるほどどんどん延焼してしまう。救助隊が火災現場に最先着したとして、消防隊が到着するまでの間に、放水できるのとできないのとでは、結果が全然違ってくるからだ。
さらに、救助隊は人命救助を最優先に活動する隊だが、建物火災で救助活動を行うにあたって、燃えている家に入るのに、援護注水は絶対になくてはならない。いや、援護注水なしに入るというのはありえない。これは自分の身を守るためというだけでなく、助ける人の身を守るためでもある。ポンプがなければ消防隊の到着を待たなくてはいけない。それではまさに今、手を振って「助けてくれ!」といっている人に対応できない。救助隊はやはり最低限、水を出せる能力を持つべきだ。

装備担当者
車両を作成した総務部施設課の角川佑介消防司令補。本車両の配備を見届けて局勤務を終え、消防隊に異動した。(取材当時)

【SPECIFICATIONS】
車名:日野
通称名:レンジャー
シャーシ型式:SDG-GD7JGAA改
全長:6910mm
全幅:2370mm
全高:2970mm
ホイルベース:3280mm
最小回転半径:5.1m
車両総重量:8620kg
乗車定員:6名
原動機型式:J07E
総排気量:6400cc
駆動方式:4×2
ポンプ:A-2級
ウインチ:50kN(5t)HZ051/2-58Fロッツラーウインチ
クレーン:なし
照明装置:佐藤工業所製SP-Q20およびフラッシュボーイソブライトⅡミックスタイプ
水槽:なし
配備年月日:平成30年3月27日
艤装メーカー:帝国繊維