大型化学消防ポンプ自動車I型 川崎市消防局

日本の消防車両

大型化学消防ポンプ自動車I型 川崎市消防局

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後部

消防車
後面のシャッターを開放する。上部は資機材収納スペース、下部にホースカーが収納される。
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ホースカー収納部は奥まで資機材収納スペースとして活用される。
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自車の放射砲を使用しない場合、事業所内や市街地でホース延長する際に必要となるホースカー。加納式を積載する。

車体上部

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キャブ後方はポンプ室、水槽、薬液槽が並び、ポンプ室の屋上には泡放射砲がある。側面シャッター内にはホースや資機材を収納するため、使用機会が少ない吸管は屋上に積載されている。
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屋上の大容量泡放射砲。1分間当たり放射量は最大3100L。リモコンで操作可能。
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ポンプ室の後方には水槽(写真上)、薬液槽(下)の順番で並ぶ。薬液はクラスBフッ化たん白泡消火薬剤。

ポンプ室内

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ポンプ装置の上に搭載されたFD4000型ファイア・ドス。ポンプ室後方から前方を見る。手前の大きな赤い円形部分がファイア・ドスのウォーターポンプ、その奥の赤いボックス部分がプランジャーポンプ。
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前方から後方を見る。下部のA-1級ポンプにより最大毎分3100L容量で送られた水がウォーターポンプを回し、さらに写真上部の太いパイプを通って泡消火薬剤と混合される。

キャブ

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乗車定員6名のダブルキャブ。隊長席と後席後方には空気呼吸器の収納スペースが設けられている。
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フロントガラスの上部、中央やや左付近には左右側面(屋上泡放射砲を含む)、後面のシャッターや砲の未収納、照明装置未消灯などの警告パネル。
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随所にアルミ製パンチングボードが設けられ、資機材を収納。機関員席後部には屋上の泡放射砲のコントローラーが置かれている。
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浮島出張所の大型化学車が屋上の泡放射砲で放水する。1分間当たり最大3100Lの放水は豪快だ。その前方では同車両をラインナップに加えた臨港消防署の重化学車群、救助工作車が見守る。
消防士
臨港消防署浮島出張所で大型化学車を運用する第2課消防隊。写真左から消防司令・江口裕一、消防士長・齊藤誠、消防士・小平匠、消防士・小口秀幸。
【製作担当者】<br>川崎市消防局 臨港消防署<br>警防第2課 浮島出張所所長<br>消防司令・江口裕一

【製作担当者】
川崎市消防局 臨港消防署
警防第2課 浮島出張所所長
消防司令・江口裕一

消防局総務部施設装備課勤務時代にこの大型化学車の更新計画、製作を推進。車両の配備とほぼ同時に臨港消防署に異動となり、同車を運用する責任者として現職。(取材当時)

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【SPECIFICATIONS】

車名:日野
通称名:プロフィア
シャーシ型式:2DG-FR1AJA
全長:9420mm
全幅:2490mm
全高:3250mm
ホイルベース:5700mm
最小回転半径:8.2m
車両総重量:19970kg
乗車定員:6名
原動機型式:A09C
総排気量:8899cc
駆動方式:6×4
水ポンプ:A-1級
水槽容量:2000L
薬液槽容量:2000L
混合方式:ファイア・ドス
配備年月日:令和2年2月13日
艤装メーカー:日本ドライケミカル

川崎市消防局 臨港消防署浮島出張所[神奈川県]
写真・文◎伊藤久巳 日本の消防車2021掲載記事

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