
指揮支援車
市原市消防局
市原市消防局[千葉県]
写真◎伊藤久巳
日本の消防車2020掲載記事
ボディが拡幅し居室スペースを拡大!
資機材搬送機能と指揮機能を高次元で両立
市原市消防局では、大規模災害が発生した際に活動が長期化することを踏まえ、ドラゴンハイパー・コマンドユニットをはじめとする各派遣部隊への支援活動を適切に実施することを目的に、指揮支援車を独自に整備する計画を進めてきたが、平成31年1月29日に配備が完了した。この新車両は、エアテント等の野営道具などの資材搬送や人員搬送(機関員込みで定員10名)に加え、指揮支援車として災害現場に進出して積極的な指揮支援を展開するなど、この1台で複数の役割を担っている。
ベースとなった車両はいすゞのギガ。大型トラックシャーシに、活動拠点形成のための片側拡幅機能を有する居室を艤装し、居室内には後方に大型荷室、前方には作戦スペース、エアコン、冷蔵庫、流しやコンロ(2口)を備えたキッチン、個室になったシャワー兼トイレなどを装備している。さらに水難救助事案に対応するため、車両の天板上にはゴムボートと船外機を積載できるほか、これらの資機材の効率的な積み下ろしのため、エレベーター式のリアゲートは活動隊員と資機材を載せたまま車両の天板面まで上昇できる。
また効率的な情報収集およびその集約のため、ドローンやパソコン、携帯端末タブレット、大型モニターなどを装備したほか、さらにデジタル無線伸長式アンテナおよびカメラ付きLED照明装置を艤装し、災害現場において指揮機能を高次元で維持する能力を備えている。






Widening!


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