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能登豪雨災害
県内応援・緊急消防援助隊が捜索活動

2024年(令和6年)9月21日、能登半島豪雨災害に出動した県内応援隊、緊急消防援助隊の活動を報告する。

写真提供◎総務省消防庁

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2024年(令和6年)9月21日、日本海から東日本を通る停滞前線や低気圧に流れ込んだ暖かく湿った空気の影響で、全国的に大気が非常に不安定となり、石川県では午前中に線状降水帯が発生し、同県で初めて、輪島市、珠洲市、能登町に大雨特別警報が発表された。22日午前までに23の河川で氾濫が発生し、土砂崩れも相次ぎ、死者13名、安否不明者2名の人的被害が発生(10月2日9時時点)した。

この豪雨災害に対し、奥能登広域消防本部は発災直後から10月1日までに72名の救助、26名の救急搬送を実施。また、21日には県内相互応援協定に基づき、石川県内10消防本部より33隊102人が出動し、42人を救出した。併せて石川県防災ヘリによる救出、物資輸送も実施された。

一方、緊急消防援助隊も迅速な活動を展開した。名古屋市消防局を統括指揮支援隊とし、京都市消防局、大阪市消防局を指揮支援隊とする指揮運営体制のもと、陸上は愛知県、大阪府の土砂・風水害機動支援部隊、富山県、福井県、岐阜県、滋賀県の4県大隊に航空隊8隊を加えた総計143隊、525人が出動し、輪島市、珠洲市、能登町での捜索救助活動を展開し、緊急消防援助隊および石川県内消防応援隊の活動により、147人を救助し、55人を救急搬送した。このほか、警察、自衛隊も出動し、現在もなお捜索活動を継続中である(9月28日時点)。

能登豪雨災害
輪島市塚田川周辺で活動する滋賀県大隊。流された車両からの救出活動を実施。
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出動の際、前進拠点が冠水し、大型水陸両用車「レッドサラマンダー」の活用が検討された。(愛知県大隊)
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輪島消防署門前分署を拠点に活動中の岐阜県大隊。
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輪島市塚田川周辺で活動する滋賀県大隊。
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水陸両用バギーや小型救助車を投入し、捜索救出活動が行われた。
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被災地域ではいたるところで道路の冠水が確認された。
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大阪府と愛知県の大型水陸両用車が出動した。
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宿営地では翌日の捜索救出活動に関するミィーティングが行なわれた。
2024年(令和6年)9月21日、能登半島豪雨災害に出動した県内応援隊、緊急消防援助隊の活動を報告する。
写真提供◎総務省消防庁

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