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東京消防庁が5年ぶりに「水の消防ページェント」を開催
大規模消防演技に歓声が沸き起こる!
2024年5月26日、東京・中央区晴海五丁目の晴海ふ頭公園において「令和6年水の消防ページェント」が5年ぶりに開催された。消防艇と消防ヘリコプターによる迫力ある消防演技をレポートする。
写真◎編集部
5年ぶりの開催となった「水の消防ページェント」
「水の消防ページェント」は、2019年5月の開催を最後に、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言などの影響で、イベントの自粛を余儀なくされた。さらに会場となっていた晴海客船ターミナルが2020年に閉鎖となったことから、開催場所を晴海ふ頭公園へと移し、5年ぶりの開催となった。
本イベントは、1949年(昭和24年)に隅田川で水上消防を都民に披露する「第1回水上消防出初式」が実施されたことが始まりとなる。その後、隅田川から晴海ふ頭へと会場を移し、長年にわたる恒例事業となった。20年目の節目を迎えた1969年(昭和44年)の翌年、水上消防出初式は「水の消防ページェント」へ名称を変え、水上消防イベントとして今日に至っている。
式典や消防演技には、消防職員約300名、消防艇8艇、水上オートバイ2艇、高速救命ボート1艇、消防ヘリコプター3機が参加した。
消防演技では大規模な水難救助訓練を披露。晴海ふ頭航行中の水上バスから火災が発生。多数の逃げ遅れがいるとの想定で、海上に投げ出された要救助者を消防艇と消防ヘリコプターを使用し、水難救助隊による救助が行われた。
晴天に恵まれた会場では、迫力の消防演技が繰り広げられ、およそ1万2000人の観客から拍手と歓声が沸き起こり、消防艇5艇からのカラー放水がフィナーレを飾った。
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