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大型スタジアムでCBRN災害対応訓練
横浜市消防局の33隊が参加
横浜市消防局は、日産スタジアムで「令和5年度大規模テロ災害対応訓練」を実施した。本訓練には同消防局の特殊災害対応隊や消防隊など33隊が参加。各関係機関との連携および各隊の任務を踏まえた一連の活動能力を強化するために実施された。
写真◎編集部
化学テロで100名の要救助者が発生!
横浜市消防局は令和5年11月30日、横浜市港北区の日産スタジアムで「令和5年度大規模テロ災害対応訓練」を実施した。
本訓練は、同消防局が市内で開催される大規模イベント等を見据え、多数傷病者が発生するような化学テロ災害において、各関係機関との相互の連携および各隊の任務を踏まえた一連の活動能力を強化するために実施された。同消防局の特殊災害対応隊や救助隊、除染活動隊、消防隊、救急隊など合計33隊のほか、横浜労災病院の「YMAT(Yokohama Medical Ambulance Team)」や日産スタジアム職員が参加した。このほか、首都医校と湘央学園、日本体育大学から合計100名の学生が要救助者役を務めた。
訓練想定は、日産スタジアムで開催されたサッカーの競技中に、何者かが不審な液体を撒いたことで傷病者が複数名発生したというもの。事前に不審な液体がサリンであることが通知された以外は、ブラインド型訓練として行われた。
本訓練については、本誌2024年3月号に詳報する予定だ。
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化学剤が散布された区域で救出活動を開始