Report
病院等を狙ったテロ想定訓練
有事の即応体制を強化せよ!
【川崎市消防局 麻生消防署】
令和5年10月15日、川崎市消防局麻生消防署では、病院等のソフトターゲットを狙ったテロ災害発生に備え、警察機関、消防機関、区役所職員の関係機関が連携した訓練を実施した。
写真◎編集部
川崎市消防局 麻生消防署では、近年増加するソフトターゲットを狙った無差別殺傷事件に備え、安全確実で迅速な人命救助能力の向上を目的として10月15日、麻生総合病院において、消防、警察等の関係各機関の総勢78名が参加する訓練を実施した。
車両が突入! 犯人は刃物を持って暴れ、負傷者多数発生!
想定は「病院内1階エントランスに何者かが車両で突入した後、刃物を持って暴れており多数の傷病者が発生している」というもので、関係機関への通報、警察官による犯人の確保、消防機関による負傷者の救出・救護を実施した。
傷病者役は麻生総合病院の関係者が準備し、消防側は現場の想定情報を知らないブラインド型で実施。傷病者役にはムラージュ(傷メイク)を施し、さらに外傷や精神面においても細かな設定がされており、訓練に参加した消防機関は、より実践的な災害対応能力の強化を図ることができた。
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消防部隊が現場に到着!活動を開始する。