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緊急車両への優先意識向上を啓発するコンセプトカー「青い救急車」を制作
民間救急への導入を目指す!

合同会社DMM.com(本社:東京都港区、会長兼CEO亀山敬司 以下、DMM)の子会社である株式会社ベルリング(本社:東京都港区、代表取締役CEO飯野塁 以下、ベルリング)は、世界的アーティストの山口歴氏とコラボし、緊急車両への優先意識向上を目的としたコンセプトカー「青い救急車」を製作した。今後は、民間救急用の車両としての導入を目指していく。

写真◎編集部

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青い救急車
ベルリングの新型救急車「C-CABIN」をベースに車体と赤色警光灯を青くした「青い救急車」。

「青い救急車」の開発背景について

救急現場における課題の一つとなっているのが、救急車の現場到着時間の増加である。平成13年は全国平均で約6.2分だが、令和3年には約9.4分となっており、過去20年で約1.5倍に増加している。心肺停止から救命処置が行われるまでの時間経過と救命率には強い相関関係があるため、救急車は一刻も早く現場に到着することが求められている。

グラフ
(※総務省「『令和4年版 救急・救助の現況』の公表」より作成)

ベルリングは上記の課題も含めた、救急現場における課題解決のため、2020年に新型救急車「C-CABIN」を開発。赤色警光灯の発光範囲を広げる設計や、サイレンの音がより広範囲で聞こえるような設計を行い、救急車の円滑な緊急走行の実現を目指している。

しかし、あるとき現場の救急隊員から「人によっては濃い赤色は非常に暗い色に感じるため、赤色警光灯自体を視認しづらい方もいる」といった意見があがった。

実際に、色の見え方が一般の人とは異なる色覚障がいを持つ人は、日本の男性で約20人に1人、女性で約500人に1人存在するとされている。そこでベルリングは、緊急車両への優先意識向上を呼びかけることを目的に、色覚障がいを持つ人でも暗く感じにくい青色をベースカラーとし、一般の方にも目立つデザインのコンセプトカー「青い救急車」を製作した。

「青い救急車」は世界的アーティストの山口歴氏がデザイン

「青い救急車」のデザインは、作品に青色を多く使用することで知られるの世界的アーティスト山口歴氏が担当した。空や雲、海といった自然をモチーフに、普遍的な表現を追及して「青い救急車」をデザインした。

また、色覚障がいを持つ人にも視認しやすい救急車のデザインを実現するため、NPO法人のカラーユニバーサルデザイン機構によるデザイン面の検証も実施。色の見え方の異なる様々な人に対して、わかりやすいデザインとなっていることを示す「CUDマーク」を取得した。

現行の法令により、緊急車両としての救急車の色には白色が指定されている。そのため「青い救急車」はまず初めに、緊急性が低い傷病者を搬送するための民間用の救急車としての導入を目指していく。

救急車
カラーシュミレーターでは、色覚障がいを持つ人に一般的な救急車の赤色警光灯が暗く見える。
青い救急車
青い色は色覚障がいを持つ人にとって視認性が良いことが分かる。
ベルリング
ベルリングの代表取締役CEOである飯野塁は「世の中には、命を削って救急活動をしている方々が沢山います。この『青い救急車』を通じて、少しでも多くの方々に緊急車両への優先意識を強く持っていただき、現場の救急隊員の方の負担軽減、およびより多くの方の人命救助につなげることができたら幸いです」とコメントした。
青い.救急車
4月7日(金)から4月8日(土)の2日間限定で、渋谷ストリーム前の稲荷橋広場にて「青い救急車」を一般向けに展示した。
合同会社DMM.com(本社:東京都港区、会長兼CEO亀山敬司 以下、DMM)の子会社である株式会社ベルリング(本社:東京都港区、代表取締役CEO飯野塁 以下、ベルリング)は、世界的アーティストの山口歴氏とコラボし、緊急車両への優先意識向上を目的としたコンセプトカー「青い救急車」を製作した。今後は、民間救急用の車両としての導入を目指していく。
写真◎編集部

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