
Report
守るのは夏の海とその命
『特別合同水難救助訓練』
―逗子市消防本部―
夏の本格的なマリンレジャーシーズンを前に、逗子市消防本部では2025年6月22日、葉山港および逗子港で「令和7年度 特別合同水難救助訓練」を実施した。
写真◎アートファイブ・岩尾克治
守るのは、夏の海とその命
夏の海を訪れるすべての人の命を守るために、逗子市消防本部は2025年(令和7年)6月22日、葉山港および逗子港を舞台に「令和7年度 特別合同水難救助訓練」を実施した。
本格的なマリンレジャーシーズンを目前に控え、海上での水難事故を想定した今回の訓練は、迅速かつ確実な救助体制の構築を目指すもの。逗子湾沖で船舶事故が発生し、乗組員が海に投げ出されるとともに、船から火災が発生したというリアルな想定のもと、横浜市消防局、横須賀市消防局、藤沢市消防局、鎌倉市消防本部、葉山町消防本部、横須賀海上保安部、逗子市消防本部の関係機関が連携し、救助・消火活動が展開された。
逗子市消防本部に加え、海上保安庁、民間の協定団体も一体となって出動。波や風に左右される海の現場で、各機関が緻密な連携を図り、刻一刻と変化する状況に即応する力を磨いた。
災害はいつ、どこで発生するかわからない。特に海の事故は、一瞬の判断と行動が生死を分けることもある。だからこそ、訓練で得た経験と連携の強化が、人命を守る礎となる。「一人でも多くの命を救いたい」。その強い思いと使命感を胸に、訓練に参加した隊員たちは今日も、海の安全を守り続けていく。




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