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車両基地で鉄道会社と合同消防演習を実施
―東京消防庁石神井消防署―
東京消防庁石神井消防署は2025年(令和7年)2月27日、春の火災予防運動に際して、西武鉄道と連携し、上石神井車両基地において消防演習を実施した。
写真・文◎伊藤久巳

80名以上が参加した大規模訓練
東京消防庁石神井消防署は2025年(令和7年)2月27日、春の火災予防運動に際して、西武鉄道と連携し、上石神井車両基地において消防演習を実施した。演習のポイントは実際の車両を使用して実施された点で、運転士と車掌による初期消火と乗客の避難誘導、消防隊と鉄道関係者の連携強化が主眼とされた。
演習想定は、運行中の列車内で何者かの放火により出火、乗務員による初期消火と乗客の避難誘導が実施されるも延焼拡大。その間に火災通報を受けて出場した消防隊が停車した列車直近へと現着。列車内に逃げ遅れた乗客の救助活動を行うとともに、車両内外から消火活動を実施するというもの。東京消防庁からは石神井指揮隊、石神井第2小隊、石神井特別救助隊の3隊15名、西武鉄道からは約70名の関係者が参加した。
演習終了後は、西武鉄道社員への自衛消防訓練指導も行われ、消火器による初期消火訓練、ARゴーグルを活用した避難訓練、AED取扱訓練が実施された。





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延焼中の電車内に進入!